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  • 執筆者の写真小宮山サト

【営業法】イラストレーター 必見!間違い探しの仕事をゲットする方法の解説

リクエストがあったので、駆け出しのイラストレーター向けに「間違い探し」など、パズル雑誌のイラストの仕事をゲットする方法をまとめてみます。


僕が営業して初めて頂いたお仕事が子供向け間違い探し雑誌の依頼だったのですが、当時のことを思い出しながら



①リストの作り方

②雑誌にマッチしたポートフォリオの作り方

③実際にどう営業すれば良いか

④その他パズル雑誌への営業法



など、順を追って説明してみようと思います。








①間違い探し(パズル)雑誌の営業先リストの作り方




営業をする前に最初にやることといえば営業先リスト作りです。

「間違い探し(パズル)」雑誌といえば、本屋やコンビニなどによく置いてあるので片っ端から手に入れておきましょう。


パズル雑誌は、マガジン・マガジン、白夜書房、ワークス、英和出版など、様々な出版社が出版しています。時期によってラインナップが変わるのでマメにチェックするのをお勧めします。


また、コンビニサイズのミニ本みたいなパズル本もありますし、点つなぎとかクロスワードにもイラストが使われる場合もあるので営業先候補になります。一緒にゲットしておきましょう。






営業先になりそうなパズル雑誌をゲットしたら「奥付(おくづけ)」をチェック。

奥付とは、雑誌などの終わりの方のページに乗っている、発行年月日・定価など記載されているページです。まれに裏表紙に書いてあったりします。



奥付をチェックするとこんな風に・・・



出版社の名前と編集部の連絡先(TEL番もしくはメールアドレス)が記載してあります。

この編集部の連絡先に連絡し、営業をかければ良いわけです。


この要領で他の雑誌の奥付に書いてある編集部の連絡先を調べ、ガンガンリストに追加していきます。




これでパズル雑誌の営業先リストが完成です!






②雑誌にマッチしたポートフォリオの作り方


リストが完成したら次はポートフォリオ(イラストの作品集)を作る必要があります。

営業しても見せるイラストが無ければ意味がないので・・・


ただ、闇雲にポートフォリオを作る訳にはいきません。

例えば『女性誌』の編集部に『子供向け』のイラストを持って行っても、それがどんなに上手くても意味が無いですよね。女性誌の編集部は女性向けイラストをかけるイラストレーターを必要としているからです。

なので、間違い探し雑誌の営業には、間違い探しの雑誌にマッチしたイラストを作成し、営業する必要がある訳です。




では、どうやったら間違い探し雑誌にマッチしたイラストが描けるのでしょうか?




答えは簡単で、ゲットした雑誌を見て内容と傾向を研究し、それに合わせてイラストを描けば良いのです。




↓は僕が作成した実際に雑誌に載った間違い探しのイラストです。



これを見るとぼんやり傾向が見えてくると思うのですが、間違い探しの依頼は大抵「お題」が決められており、そのお題に沿ってイラストを描くことが多いです。



例えば「雪合戦」とか「焼き芋」とか「スイカ割り」とか、4月号だと「春」に合わせて「花見」とか「入学式」とか、出版の時期に合わせて変化したりします。



なのでイラストを作成する際は、まず自分で四季を設定し、その季節にやりそうな行事・イベント・食べ物などのお題を設定してやると、マッチしたイラストがかけると思います。



例題を出すと、

春・・・「遠足」「花畑でピクニック」「雛祭り」

夏・・・「プール」「海水浴」「川遊び」「素麺を食べる家族」「セミとり」

秋・・・「お月見」「紅葉狩り」「こおろぎの合唱」

冬・・・「かまくら作り」「餅を焼く」「スキー」「アイススケート」

などです。



読者層は子供になるので、子供の好みそうな、可愛い・抵頭身・丸っこい・カラフル・にぎやか・コミカル・見ていて面白い・などのイラストだとより良いと思います。

また、動物キャラをメインで描いているイラストも多いので、ポートフォリオには動物キャラを使ったイラストも入れておくと良いかもしれません。

モノクロイラストを使っている出版社もあるので、モノクロも入れてあるとさらに親切です。



以上を踏まえ数ページ分イラストを作れば、間違い探し雑誌向けのポートフォリオが完成します!

営業の際には「ポートフォリオを郵送して下さい」と「ポートフォリオサイトのURLを教えてください」の両方のパターンがあるので、できれば紙とサイト両方あると良いと思います




参考までに、僕が過去作成したポートフォリオページを載せておきます。


左半分のイラストが、「間違い探し」雑誌の仕事獲得用に作成したイラストになります。


こんなページを数ページ分作成し、持ち込み営業に使ったり郵送したりしました。


なぜ自衛隊のイラストと一緒にしたのかは全く謎です




※応用として、間違い探しのご依頼を頂いた後、仕事で使ったイラストと古いイラストを入れ替えていけば、よりクオリティの高いポートフォリオになっていきます。








③実際にどう営業するのか



リストもポートフォリオも作って、次はいよいよ実営業です。


リストに描いてある連絡先(編集部のTELもしくはメールアドレス)に連絡を取っていきます。



TELの場合、編集部に直接TELする訳ですが、その際以下のポイントを抑えて連絡するとスムーズにいくと思います。



・私はイラストレーターの○○です(自己紹介)


・××(雑誌名)の雑誌を読んでご連絡いたしました。(どの雑誌を読んで連絡したか)


・お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしければ郵送でもサイトのURLをメールすることも可能なので、イラストを見ていただくことはできませんか?(イラスト見てもらえませんか?)


・もし断られたら「お忙しいところありがとうございました。」



最低限これだけ伝えられればOKだと思います。

あとは先方の指示に従って、ポートフォリオを郵送なりメールなりすれば営業完了です!

(コロナ前までは持ち込み営業もよくやっていたのですが、最近では流石に減ってきているようです)


これを繰り返し、リストの連絡先全てに営業をかけていきます。

すぐにお仕事を頂けたり、数ヶ月経ってから依頼が来ることもままあるので、結果に一喜一憂せず粘り強く営業すると良いと思います。




④その他パズル雑誌への営業法



雑誌を読んでリスト化して営業をかける方法もありますが、パズル雑誌のサイトから直接メール営業する方法もあります。


やり方は簡単で、雑誌のサイトへ行き、問い合わせフォームからメールを出すだけです。



内容はTELの時とほぼ同じで、



・私はイラストレーターの○○です(自己紹介)

・××(雑誌名)の雑誌を読んでご連絡いたしました。(どの雑誌を読んで連絡したか)

・お忙しいところ申し訳ありませんが、サイトのURLを貼っておきますので、イラストを見ていただけませんか?(イラスト見てもらえませんか?)

・加えて過去に仕事の制作実績がある人は「取引先 ○社 ×社」など記載しておくと、先方も安心して依頼ができると思います。



※メール営業はメールでポートフォリオサイトのURLをお伝えするので、サイトはほぼ必須になります。「イラストを見て欲しいから郵送しても良いか?」でも可能ですが、手間がかかってしまいます・・



また、サイトで直接イラストレーターを募集している会社もあります。

例えば下記のEGGーHOUSEさんのように



募集していることもあるのでアンテナを貼っておき、募集を発見したら問い合わせフォームよりメール営業をしてみてください。






間違い探しの仕事をゲットする方法の解説は以上になります!

営業しても音沙汰が無かったりする場合でも、再営業すると意外と仕事につながったりする場合もあるので、リストに控えておいて「年賀状」とか「残暑見舞い」とか「サイトを更新しました!」のように何かにつけて再営業すると良いと思います。




以上のポイントを抑えて営業し、間違い探しのお仕事をゲットしてみてください!

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Komiyama illustration

©2019 by 小宮山サト

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